なぜ矯正を始めようと思い立ったか
痛み・時間・費用といったネガティブ要素に負けて、こんな年になるまで歯科矯正をしてこなかった私が、今回なぜ重い腰をあげたか。
それは、
まさに、
コロナ禍だからです。
今までの生活とは一変し、毎日オフィスまで出勤することが無くなりました。今後も、新型コロナウイルスの感染拡大が収束したとしても、おそらく毎日9時にオフィスへ出勤する生活に戻ることは無い気がしています。
また、営業職であった私は比較的社外の人との面会や接待がありました。が、これもめっきり減りました。あと半年、1年経ったとしても、元のレベルに戻るとは思えません。仮に面会する機会があったとしても、当面はマスク着用が求められるでしょう。
つまり、心と体の余裕がないと出来ないと思っていた矯正を始める環境が、奇しくもコロナ禍で整ったのです。
また、そもそも自分の仕事自体がコロナで最も打撃を受けた業種のため、自らの職自体が脅かされているような状況です。うまく言えないのですが、何か流れを変える行動を起こしたいと思ったのも一つの理由でした。
ネット上で年齢制限はあるのか、期間は?費用は?想定されるトラブルは?そもそも誰かアラフィフで矯正始めている人いないのかしら?などとぼんやり情報収集を続けること数か月・・・とある日経新聞の記事が目に留まりました。
「歯列や視力の矯正、新興が価格破壊 新技術で参入」
とある企業が、3Dプリンターでつくったマウスピースによる歯列矯正を始めたというニュースでした。最大の特徴は、通常のワイヤーを使用した歯科矯正では60万~100万円程度かかる治療費が30万円程度と、従来の3分の1に抑えられること。
自分がこの治療方法が受けられるのかどうかも分からなかったので、数週間考えたのちに問い合わせてみました。まずはウェブで問診表を入力し、その後、LINEで自分の歯並びの写真を送付し、判断を待つという非接触な手法・・・とても今どきなサービスです。
しかし、返ってきた回答は「お受けできません」でした。
軽中度の歯並び矯正に適しているので、他の方法をご検討ください、とのこと。
と、とほほ・・・
勇気をもって申込み、自分の悪い歯並びの写真まで送って断られるこの惨めさ。なんだか不合格と言われた気分で悲しかったです。
しかし、これでかえって本格的に向き合わなければいけない、と思い知らされました。
ちゃんと本腰を入れて取りんでいかなければいけないのだと、教えられたのです。
つづく。