アラフィフからの歯列矯正

47歳から始めるインビザラインを使った歯列矯正のアレやコレやをご紹介します。

アッタチメントが付きました

アライナーというマウスピースに慣れるための一週間。
やってみないと分からない事がいくつかありました。

そして、今日は!
ついにアタッチメント装着をしてまいりました。どんどん本格化する歯科矯正
もう後戻りできません・・・(←また言ってる)

さて、アタッチメントとは、いくつかの歯の表面に付ける透明な凸凹の突起物です。どこに付けるか、どの形をつけるか、どのような向きで付けるか、何個付けるか等は、それぞれの患者の歯をどのように動かしたいのかによって異なるようです。

なぜ凸凹の突起物が歯の表面にくっつくのか不思議でありませんが、ネットで調べてみると施術の動画もありました。光を照射させて硬化させるところなど、ジェルネイル的なイメージなのかもしれません。

アタッチメントは生の米粒半分くらいの大きさ
クリンチェック(治療シミュレーションCG)を見たときに、説明を受けていたのですが実際装着してみると、これまた想像とは違いました。
というのも、思っていた以上にアタッチメントの「存在感」があるのです。
装着した直後は、アタッチメントの表面が滑らかでない為、口の内部にあたるだけで結構痛かった・・・!

先生に「口の内側があたって痛いです(涙)」と言うと、少しアタッチメントの表面をガリガリと削ってくれました。これで少しは痛みが緩和。

アタッチメントをつけたままアライナー(マウスピース)を付けるので、何もない状態に比べて一段と取り外しが困難になります。力ずくでやると、剥がれる事があるらしいです。慎重にやらなければ・・・。
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2番目のアライナーは、アタッチメントを付ける前提で作られていました。1番目はつるんとしていたアライナーの表面が、今度は見事にボコボコしています。これはいくら透明と言えど、やや目立つ印象があります。


はじめてアタッチメントを付けて食事をしてみた時の違和感ったら!
ずっと何かが歯の上にくっついていて非常に変な感じがします。舌で触ると結構ボコボコしているので痛いほど。どうやって痛みを回避して食べるのかに集中しすぎて、食事を楽しむ事が出来ない状態でした。そのうち慣れるのでしょうか。

つづく。

アライナーを付けてみて分かったこと

初めてのインビザライン・アライナーを装着して2日が経過。
ここで気づいたことが、いくつかあります。

  1. 水分不足になりがち
    アライナーを付けている時は、色素が沈着したり虫歯になるのを防ぐため、基本的に「水」しか飲めません。これまで私はあまりミネラルウォーターなど水だけを飲む習慣があまりなく、緑茶などを愛飲していました。
    お茶が飲めないことで、気づいたら何時間も水分を摂ることを忘れてしまうのです。
    もともと、あまり水分を摂らない性質ではある私が、気づいたら喉がカラカラに・・・いかんいかん、今後は水だけを飲む習慣をつけなければいけないと思った次第。

  2. 20時間装着は、なかなかハードルが高い
    飲食時以外は常に装着しなければいけないアライナー。最低20時間に挑戦していますが、これまで間食が多かった私にとって、20時間をクリアするのは、なかなか難儀に感じました(最初の2日でもうすでに弱音・・・)。
    また、特に不便なのは調理している際の「味見」が簡単に出来ないこと。煮物の汁の濃さを確認したり、お味噌汁の塩味を確認・・・といったことが簡単に出来ないのです。どうしたことか。どうも出来ないが。

    homemade miso soup

  3. 人より歯を食いしばって生きていたらしい
    自覚はしていたけれど、普段から気づいたらよく奥歯の歯を食いしばっていました。特に意味なく、ふとした習慣に「リキんでいる」ことが多いののです。
    上下の歯にアライナーを付けていながら、気づくと不必要なタイミングで力が入っていることがあります。無意識にしているので、なんと寝ている最中まで。こんなことをしていたら、アライナーを破壊してしまう!気を付けなければ・・・

たった2日間しか経っていないので、これからさらに増えていくかもしれない注意点。毎日新しい発見があるかも。

つづく。

初めてのアライナー装着

「アライナーが出来上がりました、取り外しの説明をしたいので来院ください」との連絡が11月25日にありました。
11月中にはアライナーという透明なマウスピースを付け始めることになる、とおっしゃっていたので予定通りです。

2日後に予約を取り、少しドキドキしながら歯科を訪問。
初めて自分の歯型に合わせたアライナーを見た感想は・・・「うーん、見事にガッタガタやね」

Invisalign first tray

・1週間に一度、新しいアライナーに切り替える。
・毎回新しいアライナーに交換する際は、寝る前に行う。
・過去3回分のアライナーは、捨てないで手元に保管しておく。
・毎日最低20時間は装着する。
・取り外す回数もなるべく少くするように。
・アライナーも歯ブラシで掃除する。
など、一通り取り扱い上の注意事項をレクチャーしていただき、いざ装着の練習です。

まず、上の歯用のアライナーから。
前歯を合わせてから奥の方の歯にも合わせ、ぐぐっと押し付けると、あら不思議。ぴったりとフィットします。下の歯も同様です。フィット感はかなり感じられるものの、そこまでの違和感はありません

上下ともに装着したら、Chewie(チューウィ)と呼ばれる耳栓のような円筒形のゴムの塊を何回かカミカミすることでよりフィットさせます。これで装着完了。

会話もいつも通りできます。かみ合わせとしては、上下の歯がお互い直接当たらない感覚に少し違和感を覚えます。が、ツルツルとしたアライナーに舌があたるので、それはむしろ自分の歯よりも触り心地がよい感じ。

次に取り外しの練習です。
まず、上のアライナーの内側一番奥の部分に爪をひっかけアライナーをずらします。反対側も同様に奥歯の部分からアライナーを外して、最終的には両手で外す要領。下のアライナーも同様にして取り外すと、なんとも言えない解放感です。

これからは一日20時間の装着が求められるということは、今後アライナーはほぼ私の体の一部になるという事。ならば早く慣れてしまいたい、そう思いました。

歯科医に届いた44回分のアライナーのうち、44分の1、つまり初回分のアライナーは矯正が目的ではなく、装着になれるためのものだそうです。ちなみに、アライナーの枚数は人によって違うとか。

本格的なアライナーを開始するのは一週間後から。会計で残金の約40万円をカードで支払い、もう後戻りできないことを自分に言い聞かせ、翌週に再度歯科医院の予約をしました。
こうしてアライナー装着の日々が始まったのです。

つづく。

治療計画とシミュレーション

「では、次のクリンチェックが準備できましたら、またご連絡しますね。おそらく2-3週間後くらいになると思います」

と前回の診察時に言われてから、気が付けば、ほぼ1か月が経過

・・・あれ?

ちなみに、クリンチェックとはインビザライン特有の言葉で、前回行った口腔内スキャンで得たデータをもとに担当歯科医が治療計画を作り、それを3D画像でシミュレーションする事です。どうやらクリンチェック(ClinCheck)は、どの歯をどれだけ動かすなどを時系列で表示する「ソフトウェアの名称」のようです。

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当初、11月の上旬にはマウスピースをはめ始めていたりするのかなぁ、と妄想していましたが、3週間経っても連絡が来ず、さすがに「記入した携帯番号間違えたっけ?」と思い始めた次第。

前回、治療費の約半額(40万円強)を支払っているので、ここでやめる訳にもいかない私。何か問題でも発生したのか・・・と不安を抱えつつ歯科医に電話してみました


「あの・・・前回うかがった際に2-3週間くらいでご連絡をいただけるとの事でしたが、そろそろ1か月が経過するのでこちらから電話をしてしまいました」

「あぁ、何回かプランを考えていて、実はもう8回やり直しているんですよ。では次の予約入れますか?」

えぇー?どういう事?そんなに先生を悩ますような難しい案件ってこと?一体、大丈夫なんでしょうか。
とりあえず最短で取れる予約(幸いにも3日後)をお願いし、行ってきました、クリンチェック。

ノートブックPCの画面で自分の歯型を見た第一印象は、こんなに精巧にスキャン出来るのか!でした。テクノロジーの進歩ってすごい。
そして1週間毎に、どの歯がどう動いて、その結果、ここに隙間が出来て、次にどの歯が動いて、というシミュレーションを3D動画で確認することが出来ました。私の場合、なるべく健康な歯を削りたくない、という希望だったので、それを叶える治療計画を作るのに8回も試行錯誤してくださっていたようです。結果として私のシミュレーション画像のファイル名には末尾に数字の8が付いており、先生のご苦労が感じ取れました。

上の歯と下の歯を別々に説明を受けたところ、自分でも難所と思われたのはガタガタになっている歯をきれいに一列に納めるため必要なスペースを作る過程。
それにはまず、奥歯をさらに奥へとずらすことが必要。つまり奥の皆さんから徐々にお詰め願って、最終的には前歯の皆さんがようやくキレイに並ぶことになる筋書きです。

よって、矯正をし始めた最初の半年くらいは、あまり見た目に変化が見られないツラい時期、ということが分かりました。

確かに、不便な思いをして頑張って装着していても、ぱっと見で大きな違いがなかったら不安になりますよね。その時期はきっと踏ん張り時。その後は前歯が動いてくるので、目に見えて効果が感じ取れる「楽しい時期」になるそうです。

また、いくら精巧なスキャンで計算したとしても、実際に治療を始めるとどうしても計画通りに進まない事が発生する、とのこと。その場合は、また治療計画を立て直し、軌道修正するそうです。何事も机上の計算通りには事が運ばないのですね。

治療計画を確認し、OKであればマウスピースの作成を開始します。コロナ禍で工場の稼働に支障が出ているため、通常よりも4日納品が遅れるとのこと。11月中にはマウスピースを装着し始めることになりそうです。

つづく。

 

 

歯科矯正を開始するまでの道のり

無料相談から約1週間が経過しました。

かかる日数や費用を考えると軽い気持ちで始められない歯科矯正ですが、いまのタイミングを逃すと、一生始めることはないと思うようになりました。
そして、いつか、何年か経ったのち「あの時やっておけばなー」と思い返すのは嫌だ、とも。

やるなら早く始めてしまいたい。そう考えたのち、次の予約を取ることにしたのです。

Calendar


インビザラインでの矯正を開始するうえで、まず最初に行ったことは、基礎的な歯科検査でした。

レントゲンを撮って虫歯はないか、歯茎の状態はどうかなどのチェック。たまたま直近にかかりつけの歯科で定期検診を受けていたので、この点については特に問題なくクリアしました。

次の予約日に行ったことは、一歩進んだ検査でした。
前回撮ったレントゲンとはまた違った「セファロレントゲン」を撮影
これは、頭蓋骨をまるごと側面から撮影したようなレントゲン写真でした。

自分の頭部(頭蓋骨)をまるまる横から見ることなんて、なかなか無いなぁ・・・と思いつつ出来上がった画像を見たのですが、どうやら歯科矯正をするうえで必要なアゴの骨格や歯の傾斜などをチェックするために用いられるようです。

そして光学スキャニング装置iTeroによる口腔内スキャン。こちらはインビザラインには欠かせない検査で、コンパクトなシャワーヘッドのような器具を口内くまなく動かして精密な歯型を撮ります。これまでの方式とは異なり、スキャニングで歯型を取ることで治療の開始を早め、より誤差の少ない治療につながるとのこと。

そして、そして・・・
ようやく迎えた最後の検診日で行ったことは、最終的な治療に関する注意事項のおさらい。きちんと結果を出すために求められていること(一日の装着時間など)、また、一般的にどのようなリスクが想定されるかを詳しく説明され同意書に署名をします。

この過程が終わると待っていたのは、治療を始める前の基礎的なクリーニングでした。歯並びが悪いことでどうしても生じてしまう茶渋のような汚れを落としてもらい、フッ素を塗ってツルツルに。鋭利な金属で歯をガリガリやられるのは良い気分ではありませんが、終わった時の爽快感とツルツル感は気分がアガります。

こうして、3回に渡った検診や準備が終わり、費用の半分をカードで支払いました。

つづく。

勇気を出して無料相談

無料相談の予約をとる際にかけた電話の印象は良好でした。
電話を取った女性スタッフが親切に対応してくれ、スムーズに予約日時を決めることができました。

そして、当日。
自宅から徒歩10分の場所にあり、何度か前を通ったこともある場所。
なのに、今までそこに歯医者さんがある事すら認識していませんでした。

受付を済ませ、診察台へ。
間もなくホームページに写真が載っていたドクターが登場し、まずは歯の状態を目視で診断。

「見た感じ、対応できます。歯は一生動くと言われているので、年齢によって動くスピードは変わってくる事もありますが、私のところでは最高80代の女性患者さんも矯正されたことがあります。あなたの場合は、おそらく治療期間は1年半くらい」とのコメント。

そう、実は、受付の壁にいくつも矯正のビフォーアフター写真が貼られていて、その中に80代の方の写真が含まれていたことを私は見逃しませんでした。
正直40代でもギリギリアウト?と思っていた私にとっては驚きの年齢。
そして、なんという心強いコメント。
何よりも80代で矯正をした患者さんに、心の中で敬礼、です。

その後、ドクターが一通りマウスピース矯正についての説明をしてくれました。
特に詳しくヒヤリングされた印象が残っているのが「今回、どうして矯正を始めようかと思ったのか」。

私は、
これまでも行いたかったが、時間・気持ちに余裕がなかったこと、
健康な歯を抜くことに抵抗があったこと、
周りの友人が金属ワイヤーに四苦八苦していたこと、
ワイヤー矯正は歯磨きが大変そうで自分には対応できそうもないこと、
コロナ禍で仕事の行い方に変化がうまれ、長時間装着が可能になったこと、
などを伝えました。

いま思えば、
保険が適用されず高額な治療費がかかる歯科矯正。
加えて、長期間にわたってやり続けることが求められる歯科矯正。
あなたの本気度はどの程度?」を歯医者さん側も見極めたかったのかと思う質問でした。

続いて、院内に勤めるスタッフの方がドクターに代わって登場。
ちょうどインビザラインを使った矯正を1年強やっているので、その実体験をもとに詳しい説明をしてくれました。


そこで分かったのは

  • 一日の装着時間は最低20時間
    (食事中は装着できないので、飲食している時間を除いた時間すべてオン。もちろん寝ている間も)
  • マウスピースを付けている間、飲んで良いのは水のみ
    (着色する恐れがあるのでコーヒーやお茶など色が付いたものはダメ、虫歯になる恐れがあるので糖分が入っている飲み物はミルクでさえもダメ)
  • 徐々に歯を動かしていくので、1-2週間ごとに新しいマウスピースに切り替える
  • 治療が完了しても、マウスピースを2年ほど着用する。装着時間も18時間と治療期間とほぼ変わらない
    (せっかく歯並びがキレイになっても、元の位置に戻ろうとする力が働くため、それを防ぐためにもリテーナーを装着し続ける必要がある)

ということでした。

cafe latte

私の好きなコーヒー、紅茶、日本茶が・・・飲めない訳ではないが、いつでも飲める訳ではなさそうだ。むむむ。
好き放題していた間食も簡単には出来なさそうだ。むむむ。

最後に、治療を始めるのであれば、今後の流れや費用などを明確に説明してもらい無料相談は終了しました。ざっと1時間弱、といったところ。
ホームページに記載されていた通り、次の予約を無理強いされる事もなく終わりました。

私は「一度考えて、始めるようでしたら再度アポイントを取るためにご連絡します」と伝え帰宅しました。

つづく。

そして始めた矯正歯科リサーチ

薄々気づいていたものの、軽中度ではないと分かった自分の歯並び

では、一体どのような方法があるのか。
やはり、あのガチガチなワイヤー矯正しか打つ手はないのか。

兎にも角にも、もはや専門の歯科医の診断・判断を仰ぐべきなのではないだろうか、と思いはじめ、次に私が行ったことは矯正歯科医の検索でした。

Laptop


重視したポイントは、

  • 矯正歯科の実例が多いこと
  • 通いやすい場所にあること
  • ネットでの情報開示に積極的であること

あとは行ってみて、実際に相談をしてみて、どのような対応されるのか、詳しく説明を受けられるのか、院内の雰囲気などを自分の目で見極めてから考えようと思いました。

そして、自宅から歩いて行ける距離にある矯正歯科Google Mapでいくつかピックアップし、ホームページやネット上での口コミを見てみました。

意外とあるんですね、矯正歯科って。

徒歩圏内に大きいJRの駅があるからでしょうか、歩いて15分以内の場所にいくつも存在することが分かりました。
その中から、インビザラインという透明なマウスピースを使った矯正の症例が多そうな歯医者さんにアポイントを取りました。

Invisalign



全ての歯科医が自身のホームページで症例数・治療経験数を開示していませんが、インビザラインに限って言うと独自の認定基準があり、公式サイトで公表されています。
治療経験数によってスーパー→ゴールド→プラチナという風にタイトルが変わってくるらしく、日本全国から認定医を検索することが出来ます。

症例が多いことが信頼や技術に直結するわけではありませんが、過去の経験が多ければ、この年齢で始めようとしている私のような患者にも対応できるのではないか、と思ったのです。

私が予約を取った歯科医では、インビザライン歯科矯正に関する無料相談を行っていました。そして、相談をしたからと言って、必ず矯正を始めなければならないわけではありません、とも。

まずは自分の選択肢として何が最適なのかを見極めるためにも、まずは実際に状態を見ていただく事にしました。

つづく。